Niigata Linux を使う!(3)

2006年2月作成  このレポートは1.1を使用しています。

ここに書かれていることを実際に行った結果、発生した損害等については、こちらは責任を負わないものとします。


・Niigata Linuxをカスタマイズしよう!

−−Webブラウザをインストールしよう!

 Webブラウザソフトが入っていないと、Webアプリの動作確認もできない上に(SSHで遠隔操作の場合は、そのパソコンに入っている自分の好きなWebブラウザでWebサーバにアクセスして確認すればいいので、必要ありませんが…。)、追加プログラムの入手も難しいので、これくらいは入っているだろう…と思ったのですが、入っていなかったみたいです。

 ということで、まずはWebブラウザを入れてしまいましょう。こういう真っ黒で地味な画面で動くブラウザソフトとして、「w3m」というものがあります。IEやFirefoxといったものに慣れている方には、「何これ?」と思ってしまうのではないかという感じのものなのですが、シンプルなので簡単にインストールできる上に、十分Web閲覧&ファイルダウンロードもできますので、それをインストールしてみましょう。

 

 先程も書きましたが、Niigata Linux 1.1は、Fedora Coreというディストリビューションをベースにしているらしい…ということであり、Fedora Core 4と同じカーネル(Linuxのシステムの核)を採用していて、それ向けに作られたRPMが使える可能性大ですので、違うマシンでFedora Coreのページにアクセスして4に対応したw3mのRPMをダウンロードしてきて、それをWebminで転送してここに持ってきて、早速試してみることにします。(ftpのプログラムが入っているので、これを使えば、Niigata Linuxだけでもできるのかも知れませんが…。[あまり簡単ではなさそうですが…。])

(ダウンロード→(適当なミラーサイトに入る)→4→i386→os→Fedora→RPMSにあります。)

 

 w3m-(バージョン番号).i386.rpmというファイルを持ってきて、「rpm -ivh w3m*.rpm」(←これでインストールが行われます。)と入れたところ…うまくいきました!

 

 Niigata Linuxにインストールした「w3m」で表示した新潟を撮るページのトップページ

 誰ですか?笑っているのは? (by 1994〜95年くらいのNHK基礎英語3 [それでは〜、マックス君の〜、物語は…。(ぉぃぉぃ)])

 

 日本語を表示するときは、予めkonというものを実行して(Niigata Linuxには最初から含まれていますので、ただkonと入れてEnterキーを押すだけでOKです。)その上でプログラムを動かす必要があります。konを使わないと、文字化けします。

 

 こんな表示のされ方ですが、これでもなかなか強力で使えるんですよ。(ただ、画像は表示されないので、動画&写真だらけのこのページを閲覧するのは…ちょっと無理がありますが…。)

 

 使ったパッケージ:w3mのみ

 

 …Fedora Core 4のRPMはそのまま使えるみたいですね。ならば、もっともっと色々なものを入れてしまいましょう。

 

−−パッケージの削除のしかた

 間違ったパッケージをインストールしてしまって、逆に削除したいときは、

 rpm -e [パッケージ名(「*」や「.rpm」、バージョン番号は入れないこと!)]

 と入れればできます。

 

 ・w3mをインストールするとき
 rpm -ivh w3m*.rpm

 他に、w3m??????.rpmというファイルやディレクトリがなければ、「w3m*」だけでもOKです。

 

 ・w3mをアンインストールするとき
 rpm -e w3m

 「*」で一気に複数のものを指定する…ということはできないみたいです。

 …少しややこしいです。

 

 

−−C言語の開発環境をインストールしよう!

 WebアプリとC言語というのはとても関係のあるもののような感じがします。Webアプリの開発には、perlやPHPなどが使われることが多いですが(Niigata Linuxにはどちらも入っています。)、C言語も使われることが多いです。

 このページで以前公開していたCGI使用のコンテンツ、日替わり写真館もC言語を使っていた上に、とある(新潟の方なら誰でも知っていると思われる)有名な新潟の情報サイトも、C言語を使っているそうです。

 また、Linuxのソフトウェアも…全部が全部RPMといったパッケージ形式で提供されていればいいのですが、自分のC言語開発環境でコンパイル(プログラミング言語のソースを機械語と呼ばれるコンピュータが理解できる言語に翻訳すること)しなければならない形式(ソース版)でしか配っていないものもたくさんあり、そのときにも(プログラミングはしなくても)C言語の開発環境が必要となりますので、やはり欠かすことはできないものであると思います。

 LinuxのC言語開発環境で最も有名なものとしてgccというソフトウェア(コンパイラ[プログラミング言語のソースを機械語に翻訳するツール])があるのですが、このNiigata Linuxにはなぜかそれが入っていないようです。

 ということでそれをインストールしてしまいましょう。

 さっきと同じように、Fedora CoreのページからRPMをダウンロードしてきて、インストールします。

 

 使ったパッケージ:binutils、cpp、glibc-devel、glibc-headers、glibc-kernheaders、libstdc++-devel、gcc、gcc-c++

 

 それでは、「Hello World」という有名なプログラムを作ってコンパイル&実行させてみましょう。

 

▼Hello Worldのプログラム

#include <stdio.h>

int main()
{
   printf("Hello World\n");
   return 0;
}

 

 これをhello.cという名前で保存して、「gcc hello.c -o hello」を実行して、「./hello」…

 

 きました!

 これで、C言語(正しくはC言語とC++言語ですが…。)の開発環境がインストールできました。

 

−−エディタソフト「Emacs」をインストールしよう!

 Niigata Linuxには、初期時にはあまりいいエディタソフトは入っていないようです。上のHello Worldはviというエディタソフトで入力しましたが、…使い慣れた人には使いやすいのかも知れませんが、こちらにはちょっとマニアックすぎて一瞬手間取ってしまいました。

 …もう少しいいエディタソフトをインストールしましょう。

 

 Linux用の有名な高機能なエディタソフトとして、「Emacs」というものがあります。これもまた、結構マニアックな操作が要求されたりするのですが、viほどでもない上に、なかなか面白いところもあるので、やってみましょう。

 

 使ったパッケージ:emacs-common、emacs-el、emacs-nox

 

 インストール成功! 「あったてんがのぉ〜(笑)」

 

 五目並べ。CPU強い!全然勝てない…。(ぉぃぉぃ)

 EmacsにはLispというプログラミング言語で作られた簡単なゲームプログラムもいくつか含まれていますので、こんな風にゲームを楽しむこともできます。

 ちなみに、この五目並べを遊びたいときは、Emacsの最初の画面で「[ESC] [x] [g] [o] [m] [o] [k] [u] [Enter]」と入れればできます。

 

 また、「[Ctrl]を押しながら[\]」でかな漢字入力のON/OFF、「[Ctrl]を押しながら[x] [s]」で文書の保存、「[Ctrl]を押しながら[x] [c]」でEmacs終了となります。

 

 Emacs、w3m、gcc…これくらい入れれば、まあ(かなりとりあえずですが)Webアプリ開発についてはOKなのではないでしょうか?(SSHで遠隔操作ならこれでいけると思います。)

 でも、Linux単体で使う場合、この環境ではw3mで日本語入力ができないので、もう少し何かしないといけないかも知れませんが…。

 

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